解散総選挙での野党共闘についてです。共産党県委員会は10月2日、立憲民主党と立候補予定者が競合する長野3区と5区について、「一本化は難しい局面」と話しました。ギリギリまで一本化を探る意向ですが、県内で2016年の参院選から続いてきた「野党共闘」の実現は厳しくなっています。
共産党県委員会・鮎沢聡委員長:
「困難を迎えているのは事実なんです。3区、5区どうするかって点ではね。現状では難しい局面に来ているけども中央レベルでの話し合いも続くわけだから最後まで見守ろうと」
共産党県委員会の鮎沢委員長は、取材に応じ、次期衆院選での立憲民主党との候補者調整について「難しい局面」と話しました。
長野3区では自民党・現職の井出庸生さん、立憲民主党・現職の神津健さん、共産党・新人の渡辺正博さんの3人が。
長野5区では、自民党・現職の宮下一郎さん立憲民主党・新人の福田淳太さん、共産党・新人の後藤荘一さんの3人が立候補を予定していて、立憲と共産で競合しています。
県内では2016年の参院選から立憲、共産、社民で候補者を一本化する「野党共闘」が実現してきました。
衆院選に向けても今年7月、市民団体などでつくる「信州市民連合」が3党に要望書を手渡し、候補者の一本化を含む「共闘」で合意していました。
しかし、選挙が月内に迫っても、まだ一本化は決まっていません。
立憲の野田代表が共産との連携に消極的な姿勢を示していることなどが要因とみられます。
共産党県委員会・鮎沢聡委員長:
「(野田代表は)安保法制については違憲だけど当面存続するとか、まずは検証とか安保法制を事実上存続させるような動きに対しては許せないし、そういうところと一緒にはできない」
鮎沢委員長は、「中央委員会の判断次第だが、県レベルではぎりぎりまで一本化を探りたい」としています。
立憲民主党県連の杉尾代表は、「共産から何も聞いていない」とした上で、今後も「一本化に向けた話し合いを続ける」としています。
立憲民主党県連・杉尾秀哉代表:
「できる限りまとまって戦いたい。政策要望書を一緒に受け取った立場ですから、市民連合も含めて、全県で調整ができるように話し合いは続けていく、まだ時間あるし」
信州市民連合の又坂常人共同代表も「候補者の一本化を求め続けていく」としています。
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