党首会談に臨み、言葉を交わす立憲民主党の野田佳彦代表(中央右)と日本維新の会の馬場伸幸代表(同左)=国会内で2024年10月3日午前10時46分、平田明浩撮影

 立憲民主党の野田佳彦代表は3日、国民民主党、日本維新の会、共産党の各党党首と相次いで会談した。野田氏は、自民党の派閥裏金事件の関係議員がいる衆院小選挙区での野党候補の一本化を打診した。野党各党の反応には温度差があり、調整を継続する。臨時国会での予算委員会の開催を求めることでは野党各党が一致した。

 国民民主の玉木雄一郎代表は、野田氏による野党候補の一本化提案に一定の理解を示した。一方で、国民民主が候補者を擁立し、連合も推薦を決めている選挙区で、立憲が独自候補を擁立しているケースがあるとして「一本化を図ろうということであれば、最低限のルールは守っていただきたい」と苦言を呈した。

 維新の馬場伸幸代表とは、維新が準備している政治改革関連法案について、今国会で共同提出する方針を確認した。馬場氏は野党候補の一本化について、裏金事件の関係議員のいる選挙区で、維新の候補者がいない場合は、今後も擁立しない形で協力する考えを伝えた。

 一方、野田氏が安全保障法制の継続を示唆していることに反発している共産の田村智子委員長は「衆院選の争点は裏金だけではない」と強調。小選挙区での独自候補者の擁立を進めるとして、一本化は「難しい」との考えを示した。

 3党首との会談に先立ち、野田氏は連合の芳野友子会長とも会談。政権交代に向けて、立憲、国民民主、連合の3者での協議を続けていく考えを伝えた。【田中裕之、源馬のぞみ、田辺佑介】

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