石破首相が10月27日投票と決定した解散総選挙をめぐり、福岡県北九州市では「困った事態」が生じています。

市内の小学校19校が予定していた運動会と選挙の日程が重なってしまったからです。

児童数約500人の田原小学校も「体育科 学習発表会」いわゆる運動会を10月27日に予定していた学校のひとつです。

選挙と運動会の日程が重なるのは、長く教育現場に携わる校長先生にとっても初めてです。

◆田原小学校 長野智英 校長
「(教師になって)33年くらい経ちますけれども、そういった経験は記憶にはないですね。子供たちのためにどうしようかというところは非常に悩んだところでした」

選挙の際は校門のそばの体育館に投票所が設けられ、朝7時から投票が始まります。

ちょうどそのころ登校してくる子供たちと投票に訪れる人の動線が交錯することなどから、同じ日に運動会を開催することは困難だといいます。

◆田原小学校 長野智英 校長
「投票に来られた人の出入りや車の乗り入れなどを考えた場合に、子供たちの安心安全を確保する態勢を築くのが難しい」

このため田原小では、運動会を1日前倒しの26日土曜日に開催することを決めました。

◆田原小学校 長野智英 校長
「(変更する日程が)1週間後になると、11月になると小学校は本校であれば修学旅行とか学習参観の行事が多くありますので、逆に子供たちに負担を与えてしまうというところがありますので、1日前がベストではないんですけれども、よりベターというところ」

当日は運動会終了後の午後2時から選挙管理委員会が投票所の設営に入るというバタバタの日程で、学校は保護者に文書を配って理解を求めたということです。

首相就任から戦後最短の日程で行われる解散・総選挙。

北九州市では週明けからポスター掲示板の設置も始まる予定で、選挙へ向けた準備が急ピッチで進んでいます。

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