千葉県の熊谷俊人知事は11日の定例記者会見で、国民スポーツ大会(国民体育大会から改称)を巡り、全国知事会長の村井嘉浩・宮城県知事が「廃止も一つの考え方」と発言したことについて、「廃止を支持するわけではないが、今のやり方を積極的に見直していこうということには同意する」と述べた。
熊谷氏は「予算規模の小さな県は、過重な負担になっているのが実態だ」とし、複数県によるブロック開催などを挙げて「(各県での開催が)3巡目に入る以上、何か工夫して見直す部分がないか議論するのは大事だ」と指摘した。国スポについては「地域のスポーツ振興に果たしてきた役割は大きい。人の育成につながる面もないわけではない」と理解を示した。
また、国スポの後に開かれる全国障害者スポーツ大会については「障害者のスポーツ環境整備に効果があったことは間違いない。国スポと切り分けて議論してほしい」と述べた。県内では1973年に「若潮国体」、2010年に「ゆめ半島千葉国体」が開かれた。【柴田智弘】
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