石破茂首相は9日、衆院を解散する。政府はその後の臨時閣議で「15日公示、27日投開票」の衆院選日程を正式決定する。選挙戦では自民党派閥の裏金事件を受けた対応や、物価高を含む経済対策が争点となる見通し。自民党は裏金に関係した議員のうち萩生田光一元政調会長ら6人を非公認とする方針で、さらに対象者が増えるかが焦点だ。
9日午後3時半からの衆院本会議で、額賀福志郎議長が解散詔書を読み上げ、解散を宣言する。これに先立ち、首相と野党党首による党首討論が行われる。首相は9日夜に記者会見し、衆院解散に踏み切った理由などを説明する予定だ。
首相は8日の参院代表質問で、解散について「新内閣が発足したため、できる限り早期に国民の判断をいただくことが重要だ」と改めて強調した。
一方、立憲民主党の小川淳也幹事長は記者会見で「裏金逃げ切り解散だ」と批判。「裏金議員」がいる選挙区で街頭演説を集中的に行う考えも示した。【樋口淳也、源馬のぞみ】
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