石破総理大臣は9日午後、衆議院を解散します。27日の投開票に向けて与野党は事実上の選挙戦に入ります。

 (政治部・大石真依子記者報告)
 自民党内からの早期解散を求める声に押される形で、総理就任からわずか8日後の解散となります。

石破総理大臣
「今の政権をご信任いただくために、これもまた正々堂々、誠心誠意この選挙に臨んでまいりたいと思います」

 自民党は9日朝、裏金問題に関係した議員ら12人を非公認とする方針を決めました。

 また、公認しても比例代表との重複立候補は認めず、女性や若手中心に新たな候補擁立を急ピッチで進める考えです。

 党幹部は「けじめをつけて国民の理解を得るのが大事だ」と強調していますが、安倍派からは「基準があいまいでめちゃくちゃだ」と恨み節が出ています。

 非公認となった議員の一人は「事前に連絡はなかった。ジタバタしても解決しないので無所属でも勝つ以外ない」とこぼしていました。

 一方、野党側は「非公認は12人にすぎない、30人以上を公認することの方が問題だ」と批判を強めています。

立憲民主党 小川幹事長
「裏金にふたをして逃げ切り、そして幕引きを図る。とても許されることではありませんから、しっかり国民の受け皿になるべく全力を尽くしたい」

 野党は早期解散に反対していて、9日午前、議長に会期延長を申し入れました。

 また、4党の党首が集まって今後の対応を協議していますが、内閣不信任案を提出することになりそうです。衆院選を前に野党で結束して与党と戦う姿勢を示したい考えです。

 9日午後1時からの党首討論は石破総理と野党党首の直接対決となります。

 政治姿勢や政策を巡る論戦で選挙戦さながらの展開となる見通しです。

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