ASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議などに出席するためラオスを訪れている石破総理大臣は、日本時間の午後6時前からおよそ30分間、韓国のユン・ソンニョル大統領と対面では初めてとなる首脳会談を行いました。

冒頭、石破総理大臣は「日本と韓国の緊密な連携は地域の平和と安定のためにも極めて重要だ。ユン大統領と岸田前総理大臣が大幅に改善した日韓関係を引き継ぎ、さらに発展させたい。『シャトル外交』を活用しつつユン大統領と緊密に連携していきたい」と述べました。

その上で「現在の良好な日韓関係を持続可能なものとするためには両国民の交流や相互理解が重要だ。来年の国交正常化60周年の機会を捉え、日本政府としても環境を醸成していきたい」と述べました。

一方、韓国のユン大統領は会談の冒頭で、総理大臣就任に祝意を伝えた上で「去年3月に私が日本を訪問して以来、韓日関係は大きく発展した。こうした変化は、両国の指導者の間に揺るぎない信頼があったからこそ可能だった。岸田前総理大臣に続き、石破総理大臣ともシャトル外交を含め、活発で緊密なコミュニケーションを通じて、関係発展をともに図っていきたい」と述べました。

その上で、来年が国交正常化60年となることに触れ、「希望に満ちた両国の未来像を提示し、双方の国民が関係の飛躍を体感できるよう、石破総理大臣と緊密に協力していきたい。虚心坦懐に話し合っていきたい」と述べました。

会談の詳しい内容は明らかになっていませんが、両首脳は核・ミサイル問題を含む北朝鮮への対応などについて、日韓両国やアメリカを含めた3か国の協力を強化していくことなどを確認したものとみられます。

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