衆議院が解散し事実上の選挙戦に突入する中、10月9日から10日にかけて、前職議員が続々鹿児島入りするなど、いよいよ各陣営の動きが本格化しています。

10月9日の本会議で解散した衆議院。

石破総理就任から26日後に投開票という戦後最短の日程で、事実上の選挙戦に突入しました。

9日夜、鹿児島空港に最初に姿を現したのは、2区から出馬予定の無所属の三反園訓さん。

希望していた自民党からの公認は得られず、無所属での戦いとなります。

無所属・前 三反園訓氏
「無所属は色々な意味で厳しい。3年間私なりに汗をかき、努力をしてきたつもり。引き続き仕事をさせてもらえるように一生懸命やっていきたい」

それから2時間後ー。

鹿児島に戻ってきたのは、2区の自民党公認を勝ち取った保岡宏武さんです。

手に握られていたのは公認証が入った封筒です。

自民党・前 保岡宏武氏
「(公認の)喜びは一瞬。選挙区で勝ち上がることに目標を定めて1年半支部長としてやってきたので、まだまだ足らないところはたくさんあるが、選挙戦で全力で戦って皆様の信頼をいただきたい」

そして、10日、2区に出馬予定の参政党・矢竹ゆかりさんが会見を開きました。

福岡県出身の矢竹さんは10日初めて鹿児島を訪れたといい、若者の政治離れに警鐘を鳴らしています。

参政党・新 矢竹ゆかり氏
「若者が選挙に行かない、政治に関心も持たない、そういう国民で良い日本になるわけがない、ということを有権者に訴えていきたい」

2区ではこのほか共産党・新人の松崎真琴さん、日本維新の会・新人の辻健太郎さんが出馬の意向を示しています。

1区から出馬予定の立憲民主党 川内博史さんは、9日、最終便で帰ってきました。

同じ便に乗った乗客を頭を下げて出迎えました。

立憲民主党・前 川内博史氏
「これまで30年間霞ヶ関と戦い、自民党と戦ってきたこの川内博史を勝たせてくださいと、一生懸命訴えて勝ちたい」

そして10日、朝一の便で自民党の宮路拓馬さんが鹿児島入りしました。

自民党・前 宮路拓馬氏
「厳しい戦いになることは覚悟している。自民党の改革を訴え、政治への信頼を回復できるように頑張っていきたい」

宮路さんは足早に空港を後にし、鹿児島市内での集会に向かいました。

参政党・新 昇拓真氏
「再度鹿児島から出ることによって、国政政党になった参政党の政策を見てほしい」

前回戦った2人に割って入るのが参政党、新人の昇拓真さんです。
父親が奄美大島の出身で、2年前の参院選にも鹿児島選挙区から出馬し、国政選挙は2回目の挑戦です。

1区は三つどもえの戦いとなる見込みです。

また、3区で出馬予定の立憲民主党・野間健さんも9日の最終便で鹿児島に戻ってきました。

立憲民主党・前 野間健氏
「国民が最優先される政治を目指して、光が当てられてこなかった皆さんのために政治を変えていきたい」

同じく3区で出馬予定なのが自民党 小里泰弘さんです。

石破政権では農林水産大臣に就任していて、その公務のため鹿児島入りは11日の予定です。

全国でも注目の3区では激しい選挙戦が予想されます。

なお、4区では自民党の幹事長を務める森山裕さんに社民党・新人の山内光典さんが挑む構図となりそうです。

衆院選は10月15日公示、27日投開票です。

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