世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が新たに明らかになった牧原秀樹法相は11日、事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書への署名の有無について「改めて事実を確認した上でなければ答えられない」と明言を避けた。報道各社のインタビューで答えた。
推薦確認書をめぐっては2022年に朝日新聞が全国会議員を対象にアンケートを実施。9割が回答し、自民の4人が署名を認めた。牧原氏は回答しなかった。
教団側との接点について自民党は22年9月に「点検」結果を公表したが、接点が確認された議員の中に牧原氏は含まれておらず、今月に入って衆院本会議や記者会見で、選挙支援を受けていたことや、教団や関連団体の行事に少なくとも10回出席したことを認めた。
教団側との接点について23年2月までに終えたという党への報告内容の詳細についても「議員と党の間のやり取りに関することで、現時点で答えることが必ずしも適当ではない」と答えなかった。
一方、22年8月に自身がSNSで「ネット上で『サヨク』と見えている人の多くは《中略》日本人を装った工作員の方である可能性もあります」などとした投稿の趣旨も問われた。牧原氏は、「思想的に違うからといって、おとしめるのはよくないという意味だ」と説明。強調したかったのは、この投稿の後段部分にある「本当の日本人同士は『和』の力で国を守らないといけない」という部分だったと述べた。(久保田一道)
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