15日公示の衆議院選挙で、共産党県委員会は長野3区での擁立を取り下げると発表しました。「野党共闘のため」としていますが、5区は擁立し、共闘は成立しない見通しです。
共産党県委員会・鮎沢聡委員長:
「有権者の声や市民団体の声に応え、立候補の取り下げを党の判断で自主的に決定した」
11日、会見を開いた共産党県委員会。衆院選の公示が迫る中、3区の候補擁立を取り下げると発表しました。
前回選挙では3区も5区も立憲の候補を「野党統一候補」としていましたが、今回、県委員会は党本部の考え方もあり、擁立を進めてきました。一方、市民団体は候補一本化を要請。野党間で調整を続けていました。
会見で県委員会は「野党共闘」のため、独自の判断で取り下げた説明。これで3区は自民前職の井出庸生さんと立憲前職の神津健さんの一騎打ちとなる見通しとなりました。
5区については、これまでの方針通り擁立する構えで、「野党共闘」は成立しない見通しです。
共産党県委員会・鮎沢聡委員長:
「5区はこの間の経過が3区と違い、改めて党内に徹底する必要があるが、時間的に厳しいとの判断」
立憲民主党は…
立憲民主党県連・杉尾秀哉代表:
「3区は取り下げてもらうのは非常にありがたいし、より戦いやすくなったと思う。われわれとしてはあくまで姿勢として、公示日まで5区も調整をお願いしたいと共産党に伝えた」
一方、前回、共産の新人を「野党統一候補」とした4区では、自民前職の後藤茂之さん、共産新人の武田良介さん、立憲の党籍を持つ新人の武居博明さんが立候補を予定しています。武居さんは党に公認を求めていますが、最終判断はまだ出ていません。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。