日本維新の会の馬場伸幸代表は12日、国会内で日本経済新聞などのインタビューに答えた。衆院選後の連立政権入りを含めた与党との関係について問われ「自民党が国民から信頼を得ている状況にない。今の自民党に即協力ができるかというと少し疑問だ」と述べた。
与党の自民、公明両党は衆院選で議席の過半数を維持できなかった場合、維新などへ連立政権の枠組みを広げて政権の存続を狙う可能性がある。
馬場氏は自民党派閥の政治資金問題が解決しなければ政策の推進などに支障があると指摘した。「選挙が終わってそれぞれの政党がどの程度議席を預かるかが枠組みを決めていく最大のポイントになる。結果を見て判断していきたい」とも言及した。
自民党の政治資金問題に関係した前議員らがいる選挙区での野党候補一本化を巡り「有権者に数多くの選択肢を提供していくことが肝要だ。公示までの選挙協力はもう事実上無理だ」と言明した。
維新の獲得議席数の目標について、擁立する162人の候補の全勝を掲げた上で、関西以外の小選挙区で議席を獲得することを目標として挙げた。「達成されれば与党の過半数割れも現実に近づいていく」と唱えた。
政治資金収支報告書に不記載があった12人を非公認にした石破茂首相(自民党総裁)の姿勢を批判した。「選挙が終われば国民もこの問題は忘れてくれるだろうという姿勢は国民に見透かされている」と訴えた。
首相について「開き直りに見えるような対応が目立つ。今や石破茂というぬいぐるみをかぶった別の人に変わってしまったのではないか」と批判した。
兵庫県の斎藤元彦前知事がパワハラ疑惑などを内部告発された問題を巡り、2021年の知事選で自民党とともに推薦した維新は対応が後手に回った。衆院選への影響について「芳しい状態になっていないことは事実だ。真摯にコツコツとやっていくことが一番大事だ」と語った。
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