投票=イメージ

 岐阜県岐南町の一部有権者に、27日投開票される衆院選の投票所入場券がいまだに届かない事態となっている。国政選挙を含めた選挙の場合、入場券は公示(告示)日の翌日ごろに届くのが一般的だが、町選挙管理委員会は「急な衆院解散で印刷会社が対応できなかった」などと釈明している。

 岐南町選管にはこれまでに「投票券が届かない」といった苦情が約20件寄せられているという。

 町によると、町選管は衆院選について、今月15日公示を念頭に9月末から投票券の印刷準備などに着手した。しかし、印刷会社から投票券が納品されたのは公示日の15日で、郵便局に投票券を持ち込んだのは17日になったという。

 石破茂首相が就任8日後という戦後最短の衆院解散に踏み切って実施される今回の衆院選。町選管の担当者は「急な解散で印刷会社が対応できなかったことや、実務に不慣れな選管職員が多く、作業に時間がかかった」などと遅れの理由を説明する。

 町選管によると、投票券がなくても投票所で住所、氏名、生年月日を担当者に伝え、選管のデータと合致すれば、期日前も含めて投票できるといい、担当者は「安心して投票所に足を運んでほしい」と呼びかけている。

 14日時点の町の選挙人名簿登録者数は2万1084人。投票券は近く全世帯に届く見通しという。【太田圭介】

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