衆議院解散総選挙は27日に投開票日を迎えます。磐田市や掛川市などを選挙区とする静岡3区には5人が立候補しています。
自民党・山本裕三 候補:
自民党に対して、政治に対しての様々な怒り・悲しみ・呆れ、本当に様々な気持ちをもらった。私は、その皆様の思いを胸に刻んでいる。ぜひ皆さんと共に新たな政治を作っていきたい
自民党の新人・山本裕三さん(41)。
選挙戦のキャッチフレーズには「新たな政治へ 実行実現!」を掲げています。
2013年に掛川市議会議員に初当選し、3期目には史上最年少で議長を務めました。
今回はその職を辞しての国政挑戦です。
有権者:
頑張ってね、自民党は逆風というか厳しいと思うけど
山本候補:
立て直します
裏金問題を抱えた状態での自民党公認候補とあって逆風の中での初陣ですが、党本部からの期待も大きく、小泉進次郎 選挙対策委員長や岸田文雄 前総理などが続々と応援に駆け付け、浸透を図っています。
自民党・山本裕三 候補:
物価高も含め生活が苦しくなる中で経済政策を中心に据えていく。応援してくれている皆さんからいろいろな声をもらっているので、政策実現のためにも最後まで全力で頑張っていく
無所属・杉村義夫 候補:
この政権にペナルティを与えてください。この国会議員に人たちに私ひとりではとても太刀打ちできません。皆さんが声を高くして「これはだめじゃないか」となれば、必ず政治は変わる
無所属の新人・杉村義夫さん(65)。
党に縛られては言いたいことが言えないとして、キャッチフレーズは「完全無所属」です。
政治団体「大井川の水を守る会」の代表を務めていて、「生活や産業を支える大井川の水を守りたい」と立候補を決意。
仕事の合間を縫って、ほぼひとりで選挙準備を進めてきました。
無所属・杉村義夫 候補:
人の手を借りてやるより自分の選挙だから。手伝ってもらえる人もいるけど、自分の選挙は自分でやらないと
選挙戦は2023年の県議会議員選挙に続き2回目。
リニア中央新幹線の工事中止、さらには浜岡原発の再稼働反対も訴えています。
無所属・杉村義夫 候補:
大井川の水のことは、誰ひとり言っていない。私は地盤・看板・カバンも何もない。この遊説を聞いている人だけが頼り。精一杯遊説を頑張って戦っていきたい
日本維新の会・釜下由佳子 候補:
停滞した政治をそろそろ終わらせよう。そして新しい政治を皆さんと共に国民目線・民間感覚を掲げ、みんなと一緒に私は新しい政治を作っていきたい
日本維新の会の新人・釜下由佳子さん(43)。
キャッチフレーズには「未来を作る 今を支える」を掲げています。
今回、選挙区唯一の女性候補として初めての選挙戦に臨んでいる釜下さん。
1児の母でもあり、時には2歳の娘を連れて挨拶まわりに行くことも…
日本維新の会・釜下由佳子 候補:
裏金を作ってポケットに入れて、もうどうしようもない。はっきり言って、みんなの声を届ける、そういう政治家が必要ではないか
企業・団体献金を受け取らず、税金が原資であり金の流れが不透明な政策活動費は速やかに廃止すべきと訴える党の主張とともに子育て世代の代弁者として生活者目線による政治や政策の実現を呼びかけます。
日本維新の会・釜下由佳子 候補:
子育て世代・現役世代にまずは元気をつけるために投資をして、高齢者をしっかり支え、子供の未来を作っていける構図を訴えている
無所属・宮沢博行 候補:
私自身の不祥事、皆さんの期待を無にしてしまったこと改めてお詫びします、誠に申し訳ありませんでした。まずは私が一から変わることで、この故郷を変え、政治を変え、未来を変えていく
無所属の元職・宮沢博行さん(49)。
しがらみのない政治を目指してキャッチフレーズとして打ち出しているのは「改革!」の2文字です。
2012年に自民党公認候補として初当選し その後も当選を重ねましたが、2024年4月に自身の女性問題をきっかけに離党した上で、衆議院議員を辞職。
有権者:
「記憶にございます」って名言だよ、名言出ちゃったよ
宮沢候補:
本当ごめんなさい
宮沢さんは「禊が済んだのではなく、この戦いが禊だと思っている」と話します。
辞職してからの半年間はメディアへの露出を増やし、古巣への批判を先鋭化。
「硬直化した今の自民党政治を打破する」と語気を強めています。
無所属・宮沢博行 候補:
暮らしの豊かさを実現する。地元の発展に尽くしていく。そのためには政権交代がどうしても必要なんだ。そうしないと政策の大転換ができない。改革!改革!そのつもりで頑張っていく
立憲民主党・小山展弘 候補:
私は富国有徳の品格ある日本を作っていきたい。1人1人が豊かさを感じられる、所得が伸びていく、そして個人消費が伸びて日本経済が回っていく。こういう好循環の日本を目指していきたい
立憲民主党の前職・小山展弘さん(48)。
選挙戦で使っているキャッチフレーズは「富国有徳の協同・共生社会を目指す」です。
前回選では2009年の初当選以来となる小選挙区での議席を獲得しましたが、過去5回の選挙戦ではいずれも連続当選を果たせていないだけに、小選挙区を制した上での連勝を目指しています。
立憲民主党・小山展弘 候補:
この選挙戦、絶対に負けるわけにはいかない。どうか皆さん、掛川南部の力を私にお貸しください
演説の特徴は政治とカネの問題には触れず、また、他党の批判も一切しないこと。
自らが取り組みたい農業政策や子育て支援などを訴えることだけに集中しています。
立憲民主党・小山展弘 候補:
私は品格ある日本を作っていきたい。この中に不祥事を起こさないことや誇りと矜持、使命感を持つことを込めて言っている。全力で最後まで走り抜きたい
前回の一騎打ちから一転、5人が立候補した静岡3区。
前職・元職・新人が入り乱れる中、選挙戦はいよいよ最終盤に入ります。
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