衆議院選挙と参議院の補欠選挙は投票まで10月23日であと4日となりました。
与野党が火花を散らす衆院選について各候補の選挙戦の様子をお伝えします。
前回歴史的な結果となり今回も注目されている岩手3区です。

花巻市・奥州市・一関市など県南7つの市と町が選挙区の岩手3区。
立候補しているのは届け出順に、自民党の前の議員・藤原崇候補(41)と立憲民主党の前の議員・小沢一郎候補(82)の2人です。

自民・前 藤原崇候補(41)
「中心に立って未来を変えるために頑張るのは我々若者世代しかいない。我々若者が、これからを担う人間がしっかりこの地域を変えていく」

前回歴史的勝利を挙げた自民党の藤原崇候補は、今回も41歳という若さを前面に出して戦いに臨んでいます。

西和賀町出身の藤原候補は2012年から3回連続比例で復活当選。
前回は9000票余りの差で初めて小選挙区で小沢一郎候補に勝利し牙城を崩しました。

しかし藤原候補はその後、広瀬めぐみ前参議院議員の詐欺事件を受け県連会長を辞任したほか、政治資金収支報告書に14万円を記載しなかったなどの問題も発覚。
比例との重複は認められず退路を断たれた厳しい戦いとなっています。

自民・前 藤原崇候補(41)
「政治に対して大きな不信を抱かせてしまったこと、私自身もその一端にいたということ心よりおわびを申し上げたい」

街頭では失った信頼を取り戻そうと必死で支持を訴えています。

自民・前 藤原崇候補(41)
「まずけじめとしてしっかり(おわびは)皆さんの前で話すことは大事だと思う。厳しい厳しい選挙戦だが若い力で変えてほしいと、そういう期待の声も受けている」

前回同様1日50カ所を目標に各地で細かく街頭演説を実施、推薦を受ける公明党とも連携して戦っています。

子育て支援の充実や強いコメ農業の実現などを公約に掲げる藤原候補、この日(19日)は人口減少問題について若い世代の発想が大切と訴えました。

自民・前 藤原崇候補(41)
「我々若い世代がしっかり責任を持って未来を変えていく、その責任がある」

政界の重鎮相手に再び勝利を、まさに背水の陣で戦っています。

立憲・前=比例 小沢一郎候補(82)
「どうしても私の生涯の政治目標である民主主義これを日本に定着させるには、もう一度政権交代をしなければならない」

立憲民主党の小沢一郎候補は奥州市出身の82歳、衆議院議員を18期連続55年務め、1993年の細川政権、2009年の民主党政権と2度の政権交代を成し遂げてきました。

前回の選挙では後援会の高齢化が進んでいた中、初めて小選挙区で敗北、雪辱を期す今回は長年支えてきた支持者も油断を排除し結束を強めているといいます。

立憲・前=比例 小沢一郎候補(82)
「きょうは大勢の地元の皆さんにこのように街頭に駆けつけていただいて本当にありがとうございます」

公示日翌日に行われた地元・奥州市での第一声には約500人が集まりました。

小沢候補は公示日からの1週間で3日地元入り、陣営によると党の総合選挙対策本部長代行を務める中、これだけ地元入りするのは“異例の対応”だということです。

立憲・前=比例 小沢一郎候補(82)
「(今回地元にはあと何回入る予定?)まだ分からない、それは調整だから。危ないとなりゃまた入んなきゃならない」

演説で人口減少への強い危機感を示している小沢候補、「こども手当」の復活・拡充、それに雇用の「正規化」の大胆な推進などを公約に掲げています。

立憲・前=比例 小沢一郎候補(82)
「みんなが子どもを産んで育てて楽しく暮らせる、そういう日本を作らなければならない」

地元入りできない日は横澤高徳参議院議員や地方議員がカバーするほか、他の野党の支援も受け戦っている小沢陣営。
長期政権により権力が腐敗しているとして3度目の政権交代実現を目指します。

82歳と41歳、今回で5度目となる2人の対決。
有権者が審判を下す投票日まであと4日です。

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