▼衆院選の投票率 1996年の小選挙区比例代表並立制の導入以降は低下傾向にある。前回2021年衆院選の小選挙区の投票率は55.93%で、2012年から4回連続して60%を下回った。14年は52.66%で最低を記録した。現行制度前は70%前後で推移してきた。

05年に期日前投票が導入されたものの、投票率はなお天候に左右されるとの指摘がある。17年衆院選は投票日当日に台風21号が接近し、各地で悪天候となった。全体の投票率は戦後2番目の低さだった。候補者の顔ぶれや構図も影響する。

都道府県別にみると、前回選で投票率が最も高かったのは山形県(64.34%)で、17年、21年と続けて全国トップとなった。最も低かったのは49.67%の山口県だった。

世代間で投票率にばらつきが見られ、世代が上がるほど投票率が上がる傾向がある。21年衆院選では60歳代が71.38%で最も高く、最も低かった20歳代の36.5%に比べて倍近くだった。

選挙権年齢は16年に20歳以上から18歳以上へと引き下げられた。18、19歳の投票率はこれまで2回の衆院選でいずれも50%以下と全体平均を下回った。

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