27日投開票の衆院選で、東京15区の無所属新人の須藤元気さん(46)が落選した。既存政党に対する批判の受け皿として、無党派層を取り込み支持を広げたが、立民前職酒井菜摘さん(38)に1125票差で敗れ、次点だった。

落選し、敗戦の弁を述べる須藤元気氏

 28日午前0時20分、須藤さんは事務所で「残念ながら及びませんでした。酒井さん、おめでとうございます」と敗戦の弁を述べた。「完全無所属で戦って、政治そのものの形を変えたいという思いを持って、駆け巡りました。お金がなくても、組織がなくても、この国を良くしていこうという思いと仲間がいれば、勝てると戦ってきた。あと一歩及ばずでしたが、ベストを尽くし、納得しています」と語った上で、「私は格闘家でした。闘いというのは止めるなり、引退したら終わりです。やはり私は闘い続けます」と強調した。  15区で行われた今年4月の衆院補選でも次点だった須藤さんは、補選の投開票翌日からほぼ毎日街頭に立ち、「江東区生まれ、江東育ち」をアピールし、消費税減税を訴えてきた。  夕方以降はLEDライトつけた、たすきをまとい遊説。元格闘家だった知名度から、有権者から握手や一緒に記念撮影を求められる姿も目立った。「ドブ板選挙を極める。区民と一番向き合い、一番話をしている」と自負を持ってきた。(山口登史、井上真典) 

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