躍進した立憲民主党や国民民主党など野党側の戦略について、フジテレビ政治部・木村大久野党キャップがお伝えします。
ある立憲関係者はFNNの取材に対し、野田代表と国民民主党の玉木代表の党首会談の開催を呼びかけていることを明らかにしました。
野田代表ら執行部は28日、今後の対応について協議し、特別国会での首相指名選挙などに向け、他の野党に連携を呼びかけていく方針を確認しました。
立憲民主党・小川淳也幹事長:
政権交代が最大の政治改革であるということを唱え続けてきた立場から、野党各党に対して様々な連携やご協力のお願いを丁寧に呼びかける。
ある幹部は、与党過半数割れについて「いろいろな手が打てる。政権交代への第一歩にしたい」と期待していますが、国民民主や維新は立憲との連立に慎重な姿勢です。
国民民主党・玉木代表:
外交安全保障、原発を含むエネルギー政策や憲法などについて、一致がなければ協力は難しい。
日本維新の会・藤田幹事長:
是々非々、自民の皆さんとも、立憲の皆さんとも、等距離でいろいろお話はしたい。
――野党がまとまる可能性は?
フジテレビ政治部・木村大久野党キャップ:
いきなり首相指名選挙でまとまるのは難しく、野田首相誕生の可能性は現時点で低いといえます。
当面は野党が一致できる政治改革法案の提出など、国会対応で連携し、自民党に対抗するものとみられます。
ある立憲の幹部は「目に見える形で一つずつ結果を出し、国会が変わったことを見せていかなければ」と話していて、時間をかけて自民党を追いつめたい考えです。
このニュースについて、政治ジャーナリスト・田崎史郎氏(※崎は立つ崎)に聞きます。
──立憲は連立を模索する動きは見せているが、まとまれる?
政治ジャーナリスト・田崎史郎氏:
実際には難しいんじゃないかと思います。
要するに首相指名選挙で石破さんが当選するか野田さんが当選するかという数の問題なんです。
1回目の投票で過半数を得ない場合、上位の2人が決選投票に進出します。決選投票で多い方が当選するという仕組みなんです。
その場合、今の数字だと石破さんの方が多いわけです。野田さんの所に立憲や維新が乗れば別ですけど、そこに乗る可能性は今のところ低いので、連立は難しいし、石破政権が第2次石破内閣がスタートするんだろうと思います。
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