公明党の石井啓一代表は28日、衆院選での落選を受け、代表を近く辞任する方向で調整に入った。早ければ31日の党会合で表明する。石井氏は9月に就任したばかりで、異例の短い任期となる。公明は後継の代表を早期に選び、体制立て直しを急ぐ考えだ。党関係者が明らかにした。
石井氏は28日、党本部で記者会見し、初挑戦した小選挙区(埼玉14区)での敗北に関し「国会議員でなくなれば代表を続けるのは困難が伴う」と語った。「新しい体制構築も含め、党内で相談したい」とも述べた。
石井氏は「埼玉14区で捲土(けんど)重来を期す」として、次期衆院選に向けて地元での活動を継続する考えも示した。
公明代表の落選は2009年衆院選での太田昭宏氏以来。公明は衆院選で石井氏を含め11人を小選挙区に擁立したが、「常勝関西」と言われた大阪で全敗するなど4議席しか得られず、比例代表でも3議席減らした。
記者会見する公明党の石井啓一代表=28日、東京都新宿区
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