衆院選にあわせて行われた国民審査の期日前投票で、静岡市に住む目が不自由な男性が代理での投票を依頼したところ、意向を伝える前に票が投じられたとして市に慰謝料を求めて訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは弁護士で視覚障がいを持つ宇佐美達也さんです。
宇佐美さんによりますと、10月25日 葵区役所で衆院選の期日前投票をおこなった際、市の職員に本人の意思を確認し代わりに記載・投票する代理投票を依頼しました。
小選挙区と比例区の投票を終えた後、最高裁の裁判官の国民審査で裁判官の名前を読み上げてほしいと市の職員などに伝えましたが…
目が不自由な弁護士・宇佐美 達也さん:
(職員が)「もう入れちゃいました。投票しちゃいました」そのようなことを言って、投票箱の開扉はできないし1人2票も与えられないという説明だけ受けて
宇佐美さんは国民の権利として平等に保障されている国民審査の機会を奪われたとして、約100万円の慰謝料を求め市を提訴しました。
宇佐美 達也さん:
慰謝料請求という形はとっていますが、金銭が欲しいわけでも謝罪をしてもらいたいわけでもない。なぜこういうことが起こってしまったのか同じようなことが二度と起こらないように、どうしていくつもりなのかと
静岡市選挙管理委員会は事実を認めたうえで「確認したと勘違いして投票箱に入れてしまった」ということで再発防止策を検討しています。
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