名古屋市長選に出馬した日本保守党が推薦する候補者の応援に駆けつけ、演説する百田尚樹氏=2024年11月10日午後3時17分、真貝恒平撮影

 日本保守党代表の百田尚樹氏(68)は10日、名古屋市内で街頭演説し、ユーチューブ番組で「30超えたら子宮を摘出する」と発言したことについて、「聞いた人が不快に思うことで発言を撤回して謝罪します」と述べた。

 百田氏は8日に配信した番組で少子化対策を議論した際に「やってはいけないこと」「小説家のSFと考えてください」と前置きした上で、「(女性は)30(歳を)超えたら子宮を摘出するとか」などと語った。

 百田氏は10日に告示された名古屋市長選に立候補した日本保守党が推薦する候補者の応援演説のため、同市を訪れた。演説後、報道陣に「あってはならないことと前提にし、SF小説という仮定での話だった」と釈明。そのうえで「表現としてはどぎつく、その部分は撤回、謝罪する」と語った。

 同党共同代表を務める河村たかし氏(76)も報道陣に対し「市民の皆様には申し訳ない発言だった。僕からもおわびを申し上げたい」と話した。市長選への影響について「心配されるが、起こってしまったことで仕方ない。自分も謝るしかない」と言葉少なに語った。

 一方、河村氏と対立する大村秀章愛知県知事(64)はこの日、支援する他の市長選候補者への応援演説で、百田氏の発言について「聞くに堪えない、触れたくもない、おぞましい発言」と批判した。【真貝恒平、荒木映美】

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