特別国会召集日の11日、国会議事堂の正門付近には、先の衆議院選挙で初めて当選した議員や再選を果たした議員らが集まり、開門を待ちました。
そして、午前8時に正門が開かれると、議員たちは国会議事堂に一礼するなどして次々と登院していきました。
議員たちは、ふだんは閉じられている国会の中央玄関から入り、衆議院の職員に当選証書を提示してから議員バッジを付けてもらっていました。
先の衆議院選挙では、前回・3年前の選挙よりも2人多い、99人の新人が当選しました。
最年少25歳で初当選 自民 大空氏「同世代の声を届ける」
今回の衆議院選挙で最年少の25歳で比例代表東京ブロックで初当選した自民党の大空幸星さんは「新人も期数を重ねた人もバッジの重みは同じだと思う。悩みや不安を抱えている人に寄り添うだけでなく、その問題を解決していく。誰もが命を失わなくていいような、あすも生きてみたいと思えるような社会を実現していくために、全力で働いていく。地域の人たちや同世代の声を届けていきたい」と述べました。
甘利明元幹事長をやぶる 立民 大塚氏「専門性を発揮したい」
自民党の甘利明元幹事長をやぶり、神奈川20区で初当選した立憲民主党の大塚小百合さんは「議員バッジをいただいて、いよいよ国会議員として活動するんだなという実感をきょうは強く感じた。長年、福祉の専門職としてやってきて、厚生労働委員会にも所属できたので、専門性を発揮して、議員としての活動で応援してくれた人や地域の人に還元したい」と述べました。
自民前議員をやぶり初当選 立民 岡田氏「初心忘れず」
政治とカネをめぐる問題で比例代表への重複立候補が認められなかった自民党の前議員をやぶって青森3区で初当選した立憲民主党の岡田華子さんは「初心を忘れずに、国会議員として仕事をしていこうと気持ちを新たにした。国民が不安に思っている少子高齢化や社会保障などに対して見通しをつけられる政治をしたい」と述べました。
元総務相やぶる 維新 村上氏「目に見える成果にこだわる」
総務大臣などを務め、政治とカネをめぐる問題で自民党から1年間の党の役職停止処分を受けた武田良太さんをやぶって福岡11区で初当選した日本維新の会の村上智信さんは「大きく日本を変えたいとの強い覚悟で政治家を目指していたので『いよいよそれができる』とさらに覚悟が深まっている。地元や国民の声を大切にし、それを政策に結び付け、目に見える成果にこだわって仕事をしていきたい」と述べました。
税理士 公明 大森氏「現場の声を政策に」
比例代表東京ブロックで初当選した公明党の大森江里子さんは、午前8時の開門にあわせて登院しました。
税理士でもある大森さんは「身の引き締まる思いだ。これまで税理士として主に中小企業や小規模事業者と仕事をしてきた。現場の人たちの声をじかに聞いてきた自負があるので、皆さんの声を政策として届けていきたい」と述べました。
午前2時から開門待つ 国民 橋本氏「有権者の心の重み感じる」
政治資金収支報告書への不記載で自民党の公認が得られなかった無所属の候補者をやぶって埼玉13区で初当選した国民民主党の橋本幹彦さんは、午前2時から開門を待っていたということです。
橋本さんは「ふだんの政治活動で始発から終電まで街頭で有権者に伝えてきた志を、国会でも貫きたいという思いで終電から始発まで国会の正門前に立っていようということで午前2時から立っていた。有権者の心の重みを感じており、生きている喜びを感じられるような政治を取り戻したい」と述べました。
比例近畿で初当選 れいわ 八幡氏「消費税廃止を」
比例代表近畿ブロックで初当選した、れいわ新選組の八幡愛さんは「ようやくスタートラインに立てたな、というところだ。経済対策は党の1丁目1番地で、消費税はないほうがいいに決まっている。廃止をすぐにでもやったほうがいい」と述べました。
比例九州で初当選 参政 吉川氏「国民のための政治取り戻す」
比例代表九州ブロックで初当選した参政党の吉川里奈さんは「少子化が危機的な状況にあるなど、いまの政治は日本の国益のための政治が行われていない。国民の皆様の声を議会に訴えていき、国民のための政治を取り戻したい」と述べました。
社民 唯一の議席守る 新垣氏「沖縄の現状を国政に」
沖縄2区で2回目の当選を果たし、社民党として唯一の議席を守った新垣邦男さんは「沖縄の現状を訴え続けることがいちばん大事だ。残念ながら社民党の衆議院議員は私1人だが、党の役割をしっかり持って『平和がいちばんだ』という沖縄県民の思いをしっかり国政に伝えていきたい」と述べました。
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