宮城県大郷町が実現を目指すスポーツパーク構想を巡り、町が実施した住民アンケートで賛成が半数を超えたことについて、大郷町の田中町長は11月19日の議会で「結果は尊重するものだ」と述べ、実現に向けて予算案を再度提出する考えを示しました。
大郷町 田中学町長
「この事業を進めていくべきだというのが50%を超えていますし、私は尊重するものだということであります」
大郷町が実現を目指すスポーツパーク構想は町内の農地に、サッカーグラウンド12面や宿泊施設を整備するもので、運営は京都市の「スポーツX」が担当します。
この構想を巡っては、町議会から町の負担や運営会社の財政状況などを懸念する声が挙がり、町が提出した関連予算はこれまでに2度、否決・削除されてきました。
町が提出した住民投票に向けた条例案も否決され、これを受けて町は独自に住民アンケートを実施。アンケートの結果は概ね賛成の意見が50.3%。概ね反対の意見が37.2%となりました。
アンケートの対象は中学生以上の町民6930人で、回答者は3273人。回答率は47.2%でした。
この結果について、19日の議会では。
大郷町議
「無回答イコール、私の場合『無関心』と取っているんですけれども。回答なしの3657人、その件については目をつぶっているのでしょうか」
大郷町 田中学町長
「異論もないよということだから、無回答だというふうに、私は信じてるんですよ。何か不満があれば、このように反対だとか賛成だとかっていう回答出しますよ。そういうことなんです、民主主義というのは」
大郷町議
「計画がまだ設計の段階で、はっきりしていない段階でアンケート調査は早いんでないかっていう話をしてる。おかしくないですかね」
大郷町 田中学町長
「あなたが言っていることがおかしい!決してこのアンケートは無駄なものでない。今後、未来に絶対必要だ」
大郷町は今年度末までに再び予算案を提出したいとしています。
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