自衛隊の多賀城駐屯地で11月20日、弾道ミサイルを迎撃するPAC-3の展開訓練が行われました。宮城県内での訓練は約3年5カ月ぶりです。

参加したのは北海道にある八雲分屯基地に所属する22人の隊員で、訓練は弾道ミサイル発射など有事の際の対応力を高めるのが狙いです。

20日は発射機やレーダー装置などを扱い、PAC-3を発射できる状態にするまでの一連の手順を確認しました。日本の領域に向けて弾道ミサイルが発射された場合の防衛は2層で行います。

まずは、海上配備型のミサイルを搭載した海上自衛隊のイージス艦が迎撃します。PAC-3はイージス艦が迎撃できなかった弾道ミサイルを迎撃する地上配備型のミサイルで、その役割から“最後の砦”とも呼ばれています。PAC-3は全国に24あるすべての高射隊に配備されています。

航空自衛隊第23高射隊 寺澤仁志隊長
「弾道ミサイルが飛来してきたならば、私たちが迎撃しないと、国民の皆さんの生命・財産・安全・平和を守ることができないので、私たちとしては本当に“最後の砦”で必ず撃ち落とすという決意で、日ごろの訓練に臨んでいる」

県内でPAC-3の展開訓練が行われたのは3回目で、約3年5カ月ぶりです。航空自衛隊は今後も各地で訓練を行うとしています。

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