10月の衆議院議員選挙で長崎1区に自民党から出馬し落選した下条博文元県議の陣営スタッフを含む2人が電話で投票を呼び掛けるアルバイトを募ったとして、公職選挙法違反の疑いで警察に逮捕されました。

公職選挙法違反の疑いで逮捕されたのは長崎市油屋町の団体職員 白本浩衛 容疑者(66)と長崎市茂里町の会社役員 内堀嘉之 容疑者(61)です。

警察によりますと2人は10月行われた衆院選をめぐり、10月上旬から中旬にかけて、長崎1区で自民党から立候補した下条博文元県議を当選させるため、電話で投票を呼び掛けるアルバイトを時給千円で募った買収の疑いがもたれています。

警察は2人の認否については明らかにしていません。

KTN記者
「午後5時半過ぎ、捜査関係者が事務所から出てきました。手元には大きなバックを持っています」

警察は下条元県議の事務所など複数カ所を家宅捜索し、選挙関連の文書やパソコンのデータなど証拠品を押収しました。

下条元県議は陣営スタッフの逮捕を受けて午後に会見を開きました。

下条博文元県議
「このような自体を招いたこと、特に支援を頂いた皆さまに深くお詫びを申し上げるとともに、混乱を防ぐという意味でこのような会見を開きました」

下条元県議は選挙期間中は事務作業には関わっておらず、運動員の対応などについて「詳細は分からない」と釈明しました。

下条博文元県議
「衆議院選挙という大きな選挙というときに、意図的に事務的なものから外された。外れろということです。陣営として」

下条元県議によると白本容疑者は陣営の事務局長で内堀容疑者は支援者として演説会の会場設営を担っていて、今後については「事実確認を進めたい」と話しています。

自民党県連の前田哲也幹事長は「仮に事実であれば、政治とカネの問題に対する反省のもとに行った選挙において、このような事態が生じたことは大変遺憾。まずは事実関係の調査に努めたい」とコメントしています。

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