立憲・酒井氏が当選 供託金の没収4人 混戦に決着
同日に全国で行われた3つの衆院補選で最多となる9人が立候補し、混戦模様となった選挙戦。
この記事の画像(10枚)次点は元参院議員の無所属・須藤元気氏で、日本維新の会の金沢結衣氏、諸派の飯山陽氏が続き、東京都の小池知事が支援した乙武洋匡氏(国民民主党推薦)は5位にとどまった。
酒井 菜摘(立憲) 49,476
須藤 元気(無所属) 29,669
金沢 結衣(維新) 28,461
飯山 陽(諸派) 24,264
乙武 洋匡(無所属) 19,655
吉川 里奈(参政) 8,639
秋元 司(無所属) 8,061
福永 活也(諸派) 1,410
根本 良輔(諸派) 1,110
(※敬称略 以下も同様)
裏金問題」8割近くが重視 批判票の“受け皿”は酒井氏
今回の補選は、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る事件が発覚してから最初の国政選挙。投票者の8割近くが、この問題を「重視した」と答えた。
▶投票の際、裏金問題は?
大いに重視した 44%
ある程度重視した 33%
あまり重視しなかった 15%
全く重視しなかった 6%
(※小数点以下は四捨五入/無回答は省略 以下も同様)
当選した酒井候補は、この問題に関する批判票の“受け皿”となっていて、「重視した」と答えた人の3割以上が酒井氏に投票していた。
▶「大いに」「ある程度」重視した人の投票先(上位)
酒井 菜摘(立憲) 31%
須藤 元気(無所属) 16%
金沢 結衣(維新) 16%
飯山 陽(諸派) 14%
乙武 洋匡(無所属) 12%
“小池票”を取り込めなかった乙武氏5位に沈む 公明支持は7割投票
2022年の参院選以来の国政挑戦となった乙武氏は、国民民主党と地域政党「都民ファーストの会」の推薦を受けたが、酒井氏に2倍以上の差をつけられ敗北した。
出口調査からは、「都民ファースト」の特別顧問である小池知事が繰り返し応援に入ったにもかかわらず、乙武氏が小池知事の支持層を十分に取り込めなかったことがわかる。
▶「小池都知事を支持する」と答えた人の投票先(上位)
酒井 菜摘(立憲) 23%
乙武 洋匡(無所属) 19%
金沢 結衣(維新) 19%
須藤 元気(無所属) 18%
飯山 陽(諸派) 8%
乙武氏は、小池知事の支持層の2割弱しか固められず、むしろ酒井氏の方が投票先としては多かった。乙武氏の敗北は、「選挙に強い」といわれる小池知事にとって苦い結果ではあるが、今回の調査で小池知事を「支持する」と答えた投票者は54%で、乙武氏は敗戦の弁で「私自身の力不足」と述べている。
一方、東京15区は東京・江東区全域だが、2023年12月に行われた区長選挙では、自民・公明・国民・「都民ファーストの会」が推薦した候補が勝利した。
今回の選挙で、自民・公明両党は乙武候補を推薦していないものの、「支持政党は公明党」と答えた投票者のうち、7割以上が乙武氏に投票した。「支持政党は自民党」と答えた人で、乙武氏に投票したのは15%だった。
「不戦敗」自民の票はどこへ? 共産「取り下げ」の効果は?
では、公認候補の擁立や推薦を見送った自民党を支持する票は、どの候補に流れたのだろうか。
▶「支持政党なし」または「わからない」と答えた人の投票先(上位)
須藤 元気(無所属) 25%
酒井 菜摘(立憲) 24%
飯山 陽(諸派) 16%
乙武 洋匡(無所属) 15%
金沢 結衣(維新) 12%
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。