皇族が減っていくなか、今後、皇室をどう維持していくのか与野党での検討会が23日も行われました。

 次々と集まる各党の出席者たち。先週から安定的な皇位継承を巡って与野党の代表者らによる議論が始まり、23日にその2回目の会議が開かれました。

 今、懸念されている皇族の減少。

 春の園遊会の模様なのですが、天皇陛下と秋篠宮さまの他は全員、女性です。皇位を継承する資格を持つのは男系の男子のみで、現在は秋篠宮さま、悠仁さま、常陸宮さまの3人で、次世代の担い手は悠仁さましかいません。

 皇族の女性は結婚された場合、皇室典範の定めに従って皇族の身分を離れることになり、皇族の数は先細りしていくことになるのです。

 皇族の数が減少すれば公務の担い手が不足することや天皇の国事行為を代行できる皇族がいなくなることも懸念されています。

 このため与野党協議では皇族数の確保に向けて2つの案を軸に議論されています。

 一つは女性皇族が結婚後も皇室に残る案。これには多くの党が賛同していますが、結婚後に生まれた子の身分をどうするかは意見が分かれています。自民党は女性皇族の夫や子には皇族の身分を与えないとする案を支持。一方、立憲民主党は夫や子にも皇族の身分を与えることも検討すべきだとの立場です。

 もう一つ検討されている案が、戦後まもなく皇室を離れた旧宮家の“男系男子”を養子縁組によって皇族に復帰させるというもの。

 会議を終えて…。

額賀衆院議長
「(各党で)率直な意見交換をすることによって共通の思いを持つようにしなければならない」

日本維新の会 藤田幹事長
「女性皇族の婚姻後の皇族身分保持については了としつつも、その配偶者及び子の皇位継承資格や皇族の身分をどうするかというところは結構グラデーションがある」

立憲民主党 野田元総理大臣
「(女性皇族が)摂政になったり天皇の職務代行することがあり得ると思う。その時に旦那さんやお子さんが皇族じゃないなんてことは考えられないんじゃないかな」

 これからの皇室はどうあるべきか。そして女性天皇、女系天皇の議論は進んでいくのか。

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