強い台風1号は、29日午前11時現在、沖縄県南大東島の南約110キロにあって、時速45キロで北北東に進んでいるとみられます。中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径35キロメートル以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。

気象衛星画像では、まだ台風の「眼」は確認できませんが、発達のピークを迎えているとみられます。

この後、勢力をやや落としながら北東に進む見込みです。

31日からは暴風域を保てなくなった後、6月1日には日本の東の海上で温帯低気圧に変わると予想されています。

最新の予報では、31日に関東地方に接近するおそれはありますが、上陸する可能性は低くなっています。

一般に、台風が過ぎ去ると晴天が広がることが多いですが、今回はそうはならないようです。

上空に寒気が入り、地上付近では、オホーツク海付近に中心をもつ高気圧から湿った空気が流れ込みやすくなるため、東北南部から関東地方を中心に、曇りや雨の日が多くなる見込みです。

さらに、気象庁は北海道を除く各地域に「低温に関する早期天候情報」を出していて、6月2日頃から10日頃まで、平均気温が平年より2前後低くなりそうです。

統計上、10年に1度の頻度しか起こらないくらいの低温となる可能性があるため、農作物の管理に注意するとともに、体調の管理にも注意が必要です。

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