輪島市では能登半島地震の影響で、用水路のパイプなどが壊れ市内の多くの田んぼに水を送れなくなったため、緊急の復旧作業を行い、今月中旬に作業を終えたということです。

市内の田んぼでは現在、田植えが盛んに行われていて、およそ45ヘクタールでコシヒカリなどを育てている輪島市町野町の農家、宇羅恒雄さん(80)は今月中旬から田植えを始めました。

31日は家族とあわせて3人で作業を行い、20センチほどに育てた苗を田植え機で次々と植えていました。

宇羅さんの田んぼでは、地震でできた隆起やへこみを水平にならす作業が残っていて、作業を頼んでいる人が避難して人手が少ない影響もあり、田植えは例年より1か月ほど長くかかる見込みです。

また、市によりますと、ひび割れができたり土砂が流れ込んだりした田んぼも多く、ことしの稲の作付けの面積は去年の半分ほどになる見込みだということです。

宇羅さんは「水不足や田んぼの修復などまだ課題はありますが、田植えができて一安心しました。おいしい米を作って地域の田畑を守りたい」と話していました。

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