能登町の宇出津地区で行われる「あばれ祭」は、江戸時代に神様が疫病を治めてくれたことに感謝して始まったとされる伝統の夏祭りです。

5日始まった祭りには、大きいものでは高さが6メートル余りの「キリコ」と呼ばれる灯籠37基が担ぎ出されました。

そして夜になると、港に面した広場で10メートル近くある大たいまつ5本が次々と点火され、その周りを「キリコ」が練り歩きました。

祭りでは「キリコ」や「みこし」を荒々しく担ぐほど神様が喜ぶとされることから、火の粉が舞う中、参加した人たち地震からの復興も願って勇ましく「キリコ」を乱舞させていました。

祭礼委員会によりますと、被災して町を離れて暮らす住民もいて、担ぎ手が減っていることなどから、「キリコ」の数は去年より6基少なくなったということです。

鹿児島県から帰省して参加した50歳の男性は「地域に活気が出たし、復興のきっかけになるので祭りが行われてよかったです。復興を願いながら『キリコ』を担ぎました」と話していました。

「あばれ祭」は7日未明まで続きますが、混雑すると復旧に向けた支援活動に支障が出ることなどから、地元では観光客の来場を控えるよう呼びかけています。

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