今月4日夜から翌5日未明にかけ、沖縄県石垣島の北の空で無数の光跡が縦横無尽に飛び交っているのを、国立石垣島天文台が撮影した。
撮影した花山秀和さんによると写っているのは、スペースX社が宇宙空間に多数打ち上げているインターネット通信衛星の「スターリンク」だという。
花山さんは、天文学の専門誌で、特定の条件下でこうした“光の舞”が観測されるという記事を読んだことをきっかけに、今月4日、一般的な一眼レフカメラでの撮影を試みた。
実際に深夜から未明にかけてのおよそ4時間、北の空の水平線・地平線付近を飛び交無数の光跡が撮影できた。
花山さんによると、緯度が低い石垣島では、夏至に近いころには水平線の下の浅い位置を太陽が移動していくため、こうした“光の舞”が観測できる。
緯度が高い地域だと、水平線のより深い部分に太陽が位置するため、光の反射する条件が合わず、こうした光の舞は見えないという。
普段は目に見えない人工衛星だが、実際は縦横無尽に飛び交っていることが分かる人工的な天体ショーだった。
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