▽秋田県では由利本荘市を流れる子吉川と石沢川のあわせて2か所、
▽山形県では新庄市を流れる新田川、尾花沢市を流れる野尻川の合わせて3か所です。
また、東北地方整備局は山形県と秋田県の浸水被害が起きている場所について、復旧のため合わせて27台のポンプ車を送っています。
このうち27日午後3時の時点では、山形県酒田市と庄内町の2か所で排水機場が浸水被害のため機能しなくなっていることから、ポンプ車を稼働させ排水作業を行っているということです。
秋田 由利本荘 堤防決壊現場を国の調査委が調査
秋田県由利本荘市の子吉川と石沢川の堤防が決壊した原因を究明するため、国の調査委員会が現地調査を行いました。
秋田県内では、今回の記録的な大雨で由利本荘市を流れる子吉川と支流の石沢川の堤防が決壊し、27日午後、国の堤防調査委員会の研究者ら5人が現場を確認しました。
このうち石沢川では、高さおよそ4メートルの堤防が長さおよそ60メートルにわたって壊れていて、委員たちは地図を見ながら国土交通省の職員に当時の様子を聴いたり現場の写真を撮ったりしていました。
委員の1人で東北大学大学院の風間聡教授は「越水による決壊か、川の水が堤防にしみこんで強度が落ちたことによる浸透破壊が起きたのか、今後検討する必要がある」と話していました。
このあと委員による意見交換が行われ、冒頭で委員長を務める秋田大学の松冨英夫名誉教授が「破堤した原因をしっかり突き止めることが重要だ。原因を複合的に考えて、よりよい堤防づくりにいかしていきたい」と述べました。
委員会では今後、堤防が決壊したメカニズムや復旧方法の案などについて検討を重ね、年内をめどに報告書を取りまとめることにしています。
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