輪島市の保靖夫さん(70)は市の中心部から4キロほど離れた長井町で暮らしていましたが、元日の地震で自宅が全壊したため、野菜を栽培していたハウスに避難しました。

近くの公民館に避難することも検討しましたが、多くの人たちが集まっていたため、近所の人たちも含め30人ほどで農業用ハウスでの避難生活を続けました。

その後、仮設住宅に入ったり市外に移り住んだりした人たちもいますが、保さんたち2世帯3人は仮設住宅への入居の順番を待ちながら今もハウスにとどまっています。

暑さが厳しくなっているため、天井にシートを使って直射日光を遮ったり、扇風機を使ったりしてしのいでいて、夜は災害用に開発されたテントのような小屋で寝ています。

もうしばらくは農業用ハウスでの生活を続けることにしていますが、仮設住宅に入居できない状況が続けば避難所となっている近所の公民館に移ることも考えているということです。

保さんは「仮設住宅に入るのが待ち遠しいです。いつごろになるのか連絡があれば安心できるし、それまで頑張ろうと思えるのですが」と話していました。

石川県内ではおよそ6800戸の仮設住宅が必要とされていて、30日の時点で8割ほどにあたる5498戸が完成しましたが、残りの一部はことし11月までかかる見通しです。

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