12時間以内に「台風6号」発生へ 南鳥島近海の熱帯低気圧 

気象庁は南鳥島近海の熱帯低気圧について進路予想を発表しています。12時間以内に台風へと発達する可能性があるためです。ただ、この熱帯低気圧は一時的に台風となりますが、そこまでは発達せずにすぐに熱帯低気圧となる見込みです。

アメリカ海軍も南鳥島近海の雲域について注視はしていますが、すぐに発達して監視対象となる熱帯低気圧となる可能性は低いとして水色の丸で表示されています。

一方で、現在、天気図で示されている台風や熱帯低気圧以外に、今週は別の熱帯じょう乱が日本の南海上で発生して、週末に西日本から東日本へと接近する可能性があります。

気象庁 日本の南に熱帯じょう乱 週末に本州接近の可能性

アンサンブル予報の結果をみてみると、日本の南で気象庁の予想では、西日本へと接近する可能性を示すデータが多くなっています。

では海外の予報モデルはどうなっているのでしょうか。

ヨーロッパモデルでは東日本方面へ進む可能性が多く

ヨーロッパ中期予報センターでは、予想時刻までの48時間以内に、風速17m/s以上の熱帯低気圧が300km以内のエリアに入る確率を示した予想データを発表しています。その結果を見てみましょう。

今週末には東日本方面が確率が高くなっていますが、週末にかけて東日本方面へと北上する可能性があることを示唆しています。

アメリカ予報機関も別の熱帯低気圧の発生を示唆もバラツキ大きく

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予想の結果を見てみます。16日(金)9時の時点での予想結果です。

アメリカ海洋大気庁の予想では、熱帯じょう乱の発生は予想されていますが、16日時点にどこへ進むかについては、西日本方面へと向かうデータ、東日本方面へと向かうデータとかなりのバラツキが見られます。

気象庁は、自国の予想データや海外予報機関の数値予想結果を踏まえて、現時点では次のような見解を示しています。

・⽇本の南では別の熱帯じょう乱がまとまる予想を各モデル⽰しているが、その後の発達程度や進路についてはモデル間のバラつきが非常に⼤きくなっている。⽇本付近は、概ねサブハイ圏内の中で、じょう乱の進路に影響するような流れが弱く、予想が難しい場となっている
・⽇本の南から北上する熱帯じょう乱の位置については、アンサンブルメンバーの中で⻄⽇本付近に進む予想をするメンバーが最も多いが、東⽇本や沖縄・奄美付近に進む予想をするメンバーも⼀部存在する
・16〜18⽇にかけて本州付近に予想している低気圧については不確実性が⼤きく、今後予想が変わる可能性があることに留意

※台風情報については、最終的には気象庁の台風情報をご確認ください

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