猛暑猛暑といいながらも…富山県の今年(2024年)の暑さは去年(2023年)ほどではない!?
その理由は何でしょうか?日本気象協会に聞いてみました。

日本気象協会によりますと、8月に入って(=梅雨明けして)以降、富山県では3日に最高気温が37.1℃を記録して以来、猛暑日は観測されていません。一方、去年は7月30日から8月11日まで13日連続で猛暑日を記録し、過去最高となりました。

最低気温も今年は8月に入って、半数超が熱帯夜となっていますが、去年の同じ時期には、7月24日から8月16日まで最低気温が25℃を下回りませんでした。

提供:日本気象協会

これからから去年に比較すると今年の暑さは“マシ”に見えてくるといいます。

これらの違いはなぜ起きる?

これらの違いは風向きの違いによるものだといいます。

去年は…
太平洋高気圧が強く、台風は東シナ海を北上することが多くなりました。このため南寄りの風となりやすく、フェーン現象が持続して記録的な高温となりました。

2023年8月2日の風向と風速 提供:日本気象協会

今年は…
太平洋高気圧があまり強くはなく、台風は東海上を北上することが多くなっています。そのため北陸付近は日本海の高気圧に覆われて、北東の風=富山湾からの”あいの風”となる日が多く、最高気温は30℃を超えるものの、猛暑日は少なくなっているということです。

2024年8月10日の風向・風速 提供:日本気象協会

この先の気温は?

ラニーニャ現象の発生する可能性が高く、9月に入っても太平洋高気圧があまり勢力が衰えず、残暑が厳しい可能性があるということです。このため今年は遅い時期まで熱中症に対する注意が必要です。

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