日本の南には複数の熱帯低気圧 来週日本付近に接近か
4日未明の時点で、日本の南には台風11号と複数の熱帯低気圧があります。 このうち台風11号は南シナ海でほとんど停滞していますが、このあとは西よりへと進んでいく見込みです。日本への大きな影響はない見込みです。
一方、南の海上には雲がややまとまりつつあるエリアがあり、一部では熱帯低気圧が解析されています。このうち左側の熱帯低気圧について、アメリカ海洋大気庁やヨーロッパ中期予報センターではアンサンブル予報の結果を公開しています。
それらの結果によりますと、現時点では特に発達する予想はなく、台風となる可能性は低い見込みで、日本列島への接近も予想されていません。
台風11号や今の熱帯低気圧とは“別の台風”が発生か
一方で台風11号と日本の南の熱帯低気圧の間のエリアにも雲のまとまりがみられます。このあたりにある雲域が、今後、新たに熱帯じょう乱(熱帯低気圧または台風)となって北上してくる予想があります。
気象庁の週間天気支援図をみると、7日(土)以降、沖縄の周辺海域にLマークが表示されています。これは台風か熱帯低気圧である「熱帯じょう乱」が発生する可能性があることを示しています。
気象庁のアンサンブル予報の9月10日(火)9時の予想結果です。主に沖縄の周辺の海域に台風のような熱帯じょう乱を予想しているものがあります。また本州付近に停滞する秋雨前線の降水域を予想しているメンバーもあります。場合によっては台風と秋雨前線のコラボにも注意が必要かもしれません。
アメリカ・ヨーロッパの予想結果も日本付近への接近を示唆
アメリカ海洋大気庁(NOAA)
アメリカ海洋大気庁の9月10日(火)9時におけるアンサンブル予報結果です。他のモデルと同様に日本付近へ熱帯じょう乱を北上させる予想が出ています。また秋雨前線とみられる雨域がかかっている予想もあります。
ヨーロッパモデル 来週に日本付近へ北上させるメンバーが
ヨーロッパ中期予報センター
ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想の結果です。気象庁やアメリカの予報と同様に日本の南海上へ熱帯じょう乱を進めています。
気象庁の別モデル 別の熱帯じょう乱が沖縄周辺に北上?
また気象庁の台風進路予想とは別で日々の天気予報で使われている数値予報モデルの恵さん結果です。週末に沖縄付近に熱帯じょう乱を北上させるデータがあります。
※台風に関する情報について最終的には気象庁が発表する情報を参考にしてください
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