5年前の台風15号では、上陸した千葉市で統計を取り始めてから最も強い57.5メートルの最大瞬間風速を観測するなど記録的な暴風となり、千葉県では停電の影響による熱中症などで12人が災害関連死と認定されるなど、大きな被害が出ました。
県内では、屋根や瓦が飛ばされるなどして8万2000棟を超える住宅に被害が出たほか、けがをする人も相次ぎました。
この台風では屋根瓦の一部を固定していない住宅で特に被害が多くみられたことから、国は対策を進めようと、3年前から屋根が風に耐えられるか調べる「耐風診断」に補助を出し、国土交通省によりますと全国で2022年度は55件、昨年度は167件と利用者が増えています。
また、瓦を固定する「耐風改修」にも補助の制度があり、昨年度までに全国であわせて1642件の利用があったということです。
国土交通省は「今のところ台風などの被害が多かった地域での利用が目立つが、それ以外でも必要に応じて活用してもらいたい」としています。
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