珠洲市宝立町に住む舩本悦司さん(69)は、ことし1月の能登半島地震で近くに住む母親と兄が倒壊した自宅の下敷きになり亡くなりました。

舩本さんの自宅も風呂やトイレなどが壊れたためリフォームし、復旧に向けた歩みを進めている中、21日の大雨で近くの川が氾濫し、自宅に茶色く濁った水が押し寄せました。

自宅は床上まで水につかったということで、23日は家族や知人に手伝ってもらいながら泥のかき出し作業を行いました。

舩本さんは、「まさか1年の間に地震と大雨、2回も災害に見舞われるとは思ってもいませんでした。いまも現実とは思えず、夢を見ているようです。地震から復旧を進めていた人も今回で心が折れてしまう人がいるかもしれません。珠洲市をあきらめ離れてしまう人がさらに増えるかもしれません」と苦しい胸の内を明かしました。

そのうえで「地震に大雨と、2回の大きな痛みを抱えた私たちがいることを忘れないでほしい。いま思うことはそれだけです」と話していました。

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