能登地方では、先週、前線や低気圧の影響で平年の9月1か月分の2倍を超える雨量を観測するなど記録的な大雨となり、川の氾濫や土砂災害が相次ぎました。

このうち輪島市を流れる塚田川の中流部では大量の土砂が流れ込み川底が最大で3メートル程度高くなっていることが専門家の現地調査で分かっています。

こうした土砂の堆積は周辺の地域でも起きていて、川が浅くなることでふだんよりも氾濫が起きやすいということです。

また、大量の流木が引っかかっている橋もあり、川の流れが妨げられるため氾濫のリスクが高くなっているとしています。

さらに、別の専門家が輪島市町野町で起きた土石流を分析したところ、元日の地震で崩れた土砂が上流部にたまっていたことで過去の事例よりも少ない雨で流れ下ったとみられることが分かり、専門家は同じ条件の場所では少ない雨量で土石流が起きるおそれがあると指摘しています。

気象庁によりますと、能登地方では、この先1週間は曇りや雨の日が多いと予想され川の氾濫や土砂災害に十分注意が必要です。

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