気象庁によりますと、東シナ海から本州付近にのびる秋雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、全国的に大気の状態が不安定になり東海や甲信を中心に雨雲が発達しています。
午後7時前には静岡県西部で竜巻などの激しい突風が発生したとみられるとして、竜巻注意情報が発表されました。
浜松市の東名高速道路に近い県道65号線沿いの2キロから3キロにわたり、窓ガラスが割れたり屋根が飛んだりしてけが人がいるという被害が確認されているということです。
また午後7時までの1時間には静岡県が森町に設置した雨量計で42ミリ、山梨県が南部町に設置した雨量計で37ミリの激しい雨を観測しました
前線は4日にかけて停滞するため、北海道から沖縄にかけて全国的に大気の不安定な状態が続く見込みで、局地的に雷を伴って、激しい雨が降るおそれがあります。
4日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽東海で200ミリ、
▽沖縄で150ミリ、
▽四国と近畿で120ミリ、
▽北海道で100ミリと予想されています。
気象庁は低い土地の浸水や土砂災害、川の増水に十分注意するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、それに「ひょう」に注意するよう呼びかけています。
あたりが急に暗くなったり冷たい風が吹いたりするなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保するようにしてください。
また、先月、記録的な大雨で被害が出た石川県の能登地方でも、低気圧が通過する影響で4日の午前中から昼すぎにかけて局地的に激しい雨が降る可能性があります。
能登半島地震と記録的大雨の影響で少しの雨でも土砂災害や洪水の危険度が高まるおそれがあり、崖や沢には近づかないようにしてください。
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