輪島市にある県立輪島漆芸技術研修所は、1月の能登半島地震で建物が被災し、その後、復旧作業を進め、今月1日に再開する予定でした。
ところが先月の記録的な大雨で予定よりも1週間ほど遅れ7日、およそ9か月ぶりに授業を再開しました。
式典では小森邦博所長が「前向きに制作に取り組み、およそ270日の遅れを埋め、自分の選んだ道をまっすぐ進んでほしい」と研修生たちを激励しました。
式典のあと、研修生たちは教室に向かい、再び学べることの喜びを分かち合っていました。
愛知県出身で研修生の20代の女性は「長い期間、授業がなく技術面の不安がありますが、ようやく先生の技術を間近に見ることができるのですごくうれしいです」と話していました。
石川県志賀町出身で研修生の60代の男性は「研修所で学ぶうちに地元・能登の伝統を守っていきたいという気持ちが強くなりました。休講中は1人で制作していたので仲間がいるとうれしいです」と話していました。
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