気象庁は、国内の火山活動の現状について8日、定例の会見で報告しました。

このうち、岩手県の岩手山は、山の膨張を示すと考えられる地殻変動が継続して観測され、先月26日には山の西側の大地獄谷付近のごく浅いところで、膨張を示すと考えられる変化が衛星による観測で確認されました。

このため気象庁は今月2日、山の西側の火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあるとして噴火警戒レベルを「1」から「2」に引き上げました。

碓井勇二 火山活動評価解析官は「膨張と考えられる変化は火山ガスなどが刺激を与えているのではないかと考えている。ごく小規模な地震も多く発生しているので、膨張は続いている可能性があると評価できる。噴火するとすれば水蒸気噴火を想定している」と述べました。

その上で、引き続き、岩手山西側の火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒し、噴火した場合、火口の風下にあたる地域では火山灰や小さな噴石に注意するよう呼びかけました。

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