輪島市は、屋外スピーカーで避難指示などを呼びかける防災行政無線の設備を213か所に設置していますが、能登半島地震で被害を受け、3月下旬の時点で4分の1にあたる54か所で使えなくなりました。

輪島市は年度内の復旧を目指して工事を進めていましたが、先月の記録的な大雨で再び被害が出たため、今月3日の時点で46か所で使用できない状態になっています。

このうち山あいの地域では、スピーカーが設置された柱が傾いたり、柱に備え付けられている機器が土砂に埋もれたりする被害が出ていて、復旧の見通しは立っていないということです。

輪島市は放送できなくなっている地域をホームページで公開し、該当する地域の人には、ホームページや公式のLINEを通じて災害時の情報を確認するよう呼びかけています。

輪島市町野町の70代の男性は「高齢者は常に携帯電話を持っているわけではなく、防災行政無線は非常に重要です。大雨が降るぞとか、地震が発生するなどの放送が聞こえたほうが、とっさに行動が取れます」と話していました。

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