気象庁が1日発表した10月の天候のまとめによりますと、10月は偏西風が平年と比べて北よりを流れたことから日本に寒気が入りにくく、高気圧が強まって暖かい空気が流れ込みやすかったため、各地で季節外れの暖かさとなりました。
全国の10月の平均気温は平年の10月の平均気温と比べて2.21度高くなり、気象庁が1898年、明治31年に統計を取り始めてから最も気温が高い10月になりました。
地域ごとに平年10月の平均気温と比べると、北日本が1.9度、東日本と西日本が2.6度高く過去最高となったほか、沖縄・奄美は1.9度高く、これまでで2番目の高さでした。
地点ごとにみると、京都市は平年の10月と比べ平均気温が3.2度高く、長野市は、平年と比べて3.1度、東京の都心は平年と比べて2.6度いずれも高くなりました。
11月は寒暖差大きくなる可能性
気温のかなり高い状態は7月から続いています。
気象庁によりますと、11月も平年より平均気温が高くなる見通しだということですが、来週は後半から、寒気の影響で全国的に気温が下がるということで、寒暖差が大きくなる可能性があるということです。
雨も東・西日本海側や西日本太平洋側などで多く
また、10月の降水量は平年の10月と比べ、沖縄・奄美でかなり多く、東日本と西日本のいずれも日本海側や、西日本の太平洋側で多くなりました。
10月22日、宮崎県では線状降水帯が発生し、日向市では10月の1か月の雨量が682.5ミリと、平年の10月、1か月の雨量の3倍を超えました。
2日にかけては前線の影響で、九州北部など西日本や東日本で、季節外れの大雨になる見通しです。
土砂災害や低い土地の浸水などに警戒してください。
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