石川県輪島市にある白藤酒造店は、能登半島地震で設備が被害を受け、断水が続いた影響で、日本酒の仕込みができなくなり、杜氏が先月から、福井県永平寺町にある酒蔵を借りて、支援を受けながら日本酒づくりに取り組んできました。

仕込みから1か月がたった10日、新酒ができあがり、初搾りが行われ、それぞれの酒蔵の杜氏が新酒の香りや味を確認していました。

新酒は、持ち込んだ米と酵母を使っていて、フルーティーな香りとおだやかな味わいで、輪島市でつくっていた味に近づけることができたということです。

白藤酒造店の杜氏、白藤喜一社長は「皆さんのおかげで仕上がった『復興ののろし』のお酒です。私たちだけではなく、能登の酒造会社全体の復興のきっかけになってほしい」と話していました。

また、支援した吉田酒造の吉田由香里社長は「白藤酒蔵店の味をつくることができて本当によかった。いままでのファンや、これから支援しようと思う人に味わってほしい」と話していました。

完成した日本酒は、福井県や石川県などで来月上旬から販売される予定です。

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