朗読ミュージカルの公演に出演する成瀬こうきさん(右)と嘉月絵理さん=東京都千代田区で、明珍美紀撮影

 宝塚歌劇団出身で童話作家の山崎陽子さん(88)が脚本と演出を手がける「朗読ミュージカル」の公演が15日、東京都千代田区内幸町1の内幸町ホールで行われる。宝塚歌劇団の元男役で俳優の成瀬こうきさんと嘉月絵理さんが出演する。

 朗読ミュージカルは文学と音楽、演劇を融合させた舞台で、山崎さんが30年余にわたって取り組む創作活動だ。自身も宝塚音楽学校の卒業生で、同歌劇団に約4年在籍した。結婚後は童話作家の道を歩み、生み出された作品は児童向けミュージカルでも上演されている。

 今回の舞台で成瀬さんが上演する「とぎれた子守唄(こもりうた)」は、歌手リーザの物語。スポットライトを浴びてステージに立つリーザには、ある事情で離ればなれになった息子がいた。そんなリーザの母としての葛藤や苦悩を歌や語りで表現する。一方、嘉月さんが披露する「夜空の虹」は、ネズミと人形たちが繰り広げるファンタジーだ。

 山崎さんは「朗読ミュージカルがこれだけ長く続けられるのは、舞台を楽しみにしてくださる方々の支えがあってこそ」という。

 午後2時開演。6000円。問い合わせはオフィス・ディーバ(03・6429・3560)。【明珍美紀】

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