「最大」「最古」「時代を超えて使われる」
そうしたキーワードで語られる岡山県内の3件の遺跡が、国の史跡に追加指定される見通しとなりました。
国の文化審議会から追加指定するよう答申された1つが総社市の「こうもり塚古墳」です。古墳時代後期となる6世紀の吉備地域で、最大の前方後円墳として知られています。岡山県教育委員会が2020年度から行った測量や発掘調査の結果、長さは約96メートルだったことが分かりました。こうした新たに判明した内容に基づいて、今回、墳丘の一部が追加指定される見通しです。
このほか答申されたのは、縄文時代中期から終わり頃に使われた笠岡市の「津雲貝塚」と、古代から使われた因幡との主要街道、西粟倉村の「智頭往来志戸坂峠越(ちづおうらいしとさかとうげごえ」です。
「津雲貝塚」は、縄文時代の人骨が約170体見つかっていて、そのうち約3000年前の1体からは、最近、サメによる傷跡が確認されました。サメに襲われたことが分かる世界最古の人として話題になっています。新たな調査の結果、遺跡の範囲が広がったとして、その部分が追加指定される見通しです。
「智頭往来志戸坂峠越」は、江戸時代の参勤交代や明治時代の国道としても使われ、すでに指定されている鳥取県側の道と合わせて指定される見通しです。指定されれば、岡山県の国の史跡は48件となります。
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