映画監督の有志97人と小説家の有志51人が20日、LGBTQなど性的少数者への差別に反対する声明をそれぞれウェブ上で発表した。同日は、偏見によって殺害されたり、自死したりしたトランスジェンダーを悼む「国際トランスジェンダー追悼の日」で、声明は特にトランスジェンダーへの差別的言説が氾濫する状況に懸念を示している。
会見した監督有志の代表の東海林毅監督は、性的少数者の権利回復につながる司法判断などが続き、反動として交流サイト(SNS)を中心に差別的な言動が増えていると指摘した。
深田晃司監督ら発起人8人と、上田慎一郎監督ら賛同者89人が名を連ねた声明は「映画に関わる全ての人が誰一人、排除されない社会であることを望みます」と結ぶ。
小説家側は桐野夏生さん、石田衣良さん、李琴峰さん、山内マリコさんらが賛同者に。声明では「社会的に弱い立場に立たされている人々に対し、文学がその生の可能性を狭め、差別や抑圧、排除に加担することはあってはならない」とした。(共同通信)
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