俳優の福士蒼汰さんと松本まりかさんが、W主演を務める映画「湖の女たち」の公開記念舞台挨拶に共演の三田佳子さん、浅野忠信さん、大森立嗣監督ともに登場しました。
本作は、介護施設での殺人事件を発端に、登場人物の愚かさと愛おしさ・汚れとイノセンスの両面をまっすぐに見すえ、人間という存在の本質を問いかけ、衝撃的な映画体験をもたらすヒューマン・ミステリー。
公開を迎えて松本さんは、“映画を撮ってから公開されるのがすごく怖くもありました。個人的ですけど、一度もSNSにまだ書けていない作品です。それほど、この映画を自分の中で表現したらいいのか凄く難しい。でも、本当にこの作品は私にとって、とても大きな大切な作品です”と語りました。
本作のクランクアップ時のコメントで「女優を辞める」発言をしていた松本さん。撮影について、“きつかったです”と絞りだし、“出口も見えない、答えの分かっていない私を監督がひたすら信頼してくれたけど、その信頼がきつかった”と振り返りながら、“撮影が終わって1年半経って、本当に美しいものが見えてきた。この映画を通して生きることが楽しくなり、毎瞬、毎瞬、ようやく生きているという実感が持てるようになりました”と明かしました。
さらにイベントでは、サプライズで原作者の吉田修一さんから手紙が登場し、主演の福士さん、松本さんへ「今回の挑戦は生半可なものじゃなかった」「お二人が見せてくれた風景は小説を遥かに超えたものでした」と言葉が寄せられました。
手紙の感想を求められると松本さんは、約30秒間の沈黙の後に、“この作品を受けたこと自体が罪深いことだと思っていました。役を体現するには人間性も芝居も未熟な私が「作品をやりたい」という欲求でやってしまった。でも、原作者の吉田さんがそう思ってくださったことが救いでした”と言葉を詰まらせながらも涙ながらに感謝を伝えました。
役柄の関係で撮影現場では、笑顔も見せずに話さなかったという福士さんと松本さん。福士さんは松本さんについて、“不器用だけど熱いものを持っている人。話すまでは時間かかるけど話し出したら思いが止まらない。この人の持っているエネルギー、ピュアさが役とリンクした”と語りました。福士さんの言葉に松本さんは、“最後に一か月半くらいきつかった時期を今、回収してもらいました。(福士さんが)怖かったです。ありがとうございました”と伝え、微笑み合いました。
【担当:芸能情報ステーション】
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