第73期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、富士フイルム協賛)を制して3連覇を果たした藤井聡太王将(21)の就位式が23日、東京都文京区の東京ドームホテルで行われた。
今期七番勝負で藤井王将は、振り飛車を得意とする菅井竜也八段(32)の挑戦を受け、居飛車と振り飛車の対抗形の戦いを繰り広げた。藤井王将は経験のない局面で柔軟な対応力を見せ、4連勝で圧倒。大山康晴十五世名人が1963~66年に作ったタイトル戦最多連覇記録を塗り替える20連覇を達成した。
就位式では、贈位状や賞金目録、王将盾のほか、特別協賛のALSOKからスマートフォン忘れを警告するホームセキュリティーサービスが、森永製菓から「inゼリー1年分」が副賞としてそれぞれ贈られた。
藤井王将は謝辞で「中終盤の難しい将棋が続いたが集中して考えることができて得るものが大きかった。(勝者の)記念撮影は意表を突く企画が多く、よい思い出になった。来期はもう少しお手柔らかに」と述べ、会場の笑いを誘った。
記念品に藤井王将の選んだのがフィットネス自転車と発表されると、会場にどよめきが広がった。藤井王将は「運動不足解消に取り組むいい機会になる」と選んだ理由を明かした。【丸山進】
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