東京都の小池百合子知事に出馬要請をした経緯について、記者会見で話す(右から)新宿区の吉住健一区長、調布市の長友貴樹市長、瑞穂町の杉浦裕之町長=28日、都庁で

 東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)で、都内の区市町村長の有志が28日、現職の小池百合子知事に対し、3選を目指して出馬するよう要請した。新宿区の吉住健一区長らが呼びかけ、62区市町村長のうち52首長が名を連ねた。小池知事は出馬の意向を固めており、29日開会の都議会第2回定例会の会期中か直後に表明するとみられる。  有志を代表して吉住区長、調布市の長友貴樹市長、瑞穂町の杉浦裕之町長が都庁で小池知事と面会した。会見した3首長によると、小池知事は態度は明言しなかったが、「思いはありがたく受け止めさせていただく」と応じたという。  杉浦町長は「防災関係や医療福祉などに力を入れてこられた」と小池都政の実績を評価。長友市長も「必ずしも意見が合ってきたわけではないが、(これまでの知事よりも)個別に意見交換できる機会があった」と述べた。

◆都議会公明党も出馬要請

 小池都政では、18歳までの都民1人に5000円を給付する「018サポート」など、都の事業を巡り区市町村から調整不足を指摘されるケースもある。会見でこうした点を指摘された吉住区長は「驚くことがあるのは事実」としつつ「今後はコミュニケーションをしっかり取っていきたい」とした。  この日は、小池知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と都議会公明党も、知事とそれぞれ面会し、出馬を要請。都議会自民党も面会し、出馬要請はしていないものの、都政での連携について確認したという。(渡辺真由子、三宅千智) 

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